世界観

国「ゾルア」について:
ナムレ大陸西にある国 海に面しており、漁業が盛ん 港から交易船がよく行き交う
ネイドストーンと呼ばれる魔力を秘めた青銅色をした鈍い光を放つ石が各所で採掘できる
建国してまだ100年であり、元はタタル族と呼ばれる「ハスラ神」を崇拝する氏族が住んでいた
今でもタタル族は存在しており、国の最北部にて暮らしている
現国王は3代目国王「ファラヌス・ヴィクター・アーマイン」
通貨は「ゴールド」 金で鋳造された硬貨 一枚=1ゴールド 水瓶一本で5ゴールド

【文明】
魔力に目覚めた者以外:通行手段は馬と馬車、船 筆記用具は羽ペンにインク、羊皮紙 明かりは蝋燭
魔力に目覚めた、所謂魔法使いたちはそれらを魔力で補っている また魔力を動力源とした道具も日々開発されている
【情勢】
五ヶ月前から日夜問わず各所である組織が事件を引き起こし、国民を震え上がらせている
「シュヴァリエ」による事件には必ずとぐろを巻く触手が被害者の血で描かれているのが特徴
それに対抗して政府は軍本部に要請、本部は対策部隊として「オーファン」を設立
書類上軍本部直属部隊となっているが部隊員の名前や素性、人数は秘匿扱いであり他部隊との連携もなく軍の中で浮いた存在である
所属隊員はわかるように刺青がある
【その他】
大陸でも随一の「王立図書館」が王都に存在している 世界のあらゆる書物が網羅されており、警備も軍が担っている
事件以外にも先住民であるタタル族による略奪、邪神「マラミア」信奉者による怪事件、貴族の横暴などこの国の問題は絶えない

勢力

各所にて事件を起こす「シュヴァリエ」
五ヶ月前から各所で事件を引き起こす集団
被害者の血液で現場にとぐろを巻いた触手を描くのが特徴
所属している証として術式の組まれた目の刻印を左手首に刻む
術式は組織によって刻まれ、組織について口外したか謀反を起こした場合術式が発動、発火現象に見舞われ焼死する

その目的とは「獣の血印」と呼ばれる呪いを市民に与え、呪いを観察すること
そして「朱色の瞳」と呼ばれる魔石を手に入れることである。
首魁から幹部、幹部から所属員へと呪いの作法を教わり、各地で呪いを振りまくなかで邪魔な人間の暗殺や破壊活動を行う。
呪う対象はランダムで、各所属員の判断によって行われているので不規則であり未然に防ぐのが困難を極めている。
暗殺や破壊活動には首魁や幹部から所属員へ指令が下る。報酬は破格のゴールドであれば個人の望みまで。

組織によって起こった事件現場にある遺体には呪いの痕跡がみられる。
今現在で軍が把握しているのは呪われた遺体は黒く変色していること、呪われていない遺体が傍にある場合その遺体には獣による引っ掻き傷のようなものや打撲痕が必ずありなにかと争った形跡がみられること
獣の血印とは「獣の陣」と呼ばれる魔法陣を地面に描き陣の中に人間を立たせ(あるいは座らせる)ることで発動する禁忌魔法であること。
しかし現場には魔法陣の跡がなく、通常の獣の陣とは違うのではないかと推測されている。

呪いの作法:
世間で知られている「獣の陣」とは異なる作法でもって対象を呪う。
二重円に古代ナムレ語で「汝血を弄び 汝血を貴び 汝血を結び 汝は這い寄る」と山羊の血で記す
円の内部には左目の紋様を呪う対象の数だけ認め、中央に七芒星を記す。
完成した陣中央に生きた対象を配置(意識の有無はどちらでも)
魔物の血を一滴、陣に垂らすことで魔法は発動され、蒼く発光する陣より這い出た黒触手が対象を包む。この時陣内部へ踏み入ってはならない。
ひたすらの絶叫の後、触手は陣から元の次元へ戻り魔法は完了となる。完了と同時魔法陣は消える。

獣の血印:
呪われた対象は黒く変色し獣のように変質した手足、生気のない瞳は理性と生気を感じさせない。
狂化した対象は見るものすべてを攻撃し、捕食しようとするので注意が必要。
そのためあえて傍に囮を用意しておくのを推奨する。

「シュヴァリエ」に対抗して設立された「オーファン」
国の治安維持組織であるゾルア軍本部直属対策部隊
衣食住の保証と、厚い手当、シュヴァリエ一人捕らえる(または始末)度支払われる多額の報酬がある
直属隊員の情報は秘匿扱いであり、隊員も自分が所属していることを明かしてはならない決まりとなっている
それ故にオーファンとして功績を挙げても昇進の足掛かりになることはなく、キャリア組はオーファン入隊に消極的
所属しているか否か判別する為に術式の組み込まれた刺青を入隊と同時に刻む
術式は対策本部に出入りするための鍵であり、コピーされないための対策である
本部門前に機構があり、それに刺青を翳すことで認識され本部へ入ることが可能
オーファンに入隊するには厳しい試験を通過することが条件であり、試験中精神的肉体的に追い込まれることとなる
また任務中殉職しても遺族にはオーファン所属であること、死因や任務内容は知らされることはなく別の理由を作る決まりとなっている